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「オートメモ」を4年間使ってわかったこと。進化するAI文字起こしボイスレコーダー!

みなさん、こんにちは! 突然ですが、みなさんは、仕事でAIを活用されていますか? 編集・ライターの仕事をしている私が、業務の中でAIを最も活用しているのは、「文字起こし」かもしれません。

昨年からChatGPTやGeminiの有料版を契約し、リサーチや原稿のチェックなど、さまざまな場面でAIを活用していますが、それよりもかなり前の2020年12月頃から、ソースネクストの「AutoMemo」(オートメモ)というAIボイスレコーダーを入手し、ずっと愛用してきました。

「オートメモ」とは、AIを活用して自動で文字起こしをしてくれるボイスレコーダーで、今では「オートメモ」なしの取材は考えられないほどです。今日は、私が「オートメモ」を使い続けている理由をご紹介したいと思います!

私が「オートメモ」を使い続ける3つの理由

1. 「オートメモ」は文字起こしの精度が高い!

私が4年間にわたり、取材やインタビューで「オートメモ」を使っていて感じるのは、2020年12月に使い始めた当初よりも、アップデートを繰り返す度に、どんどん文字起こしの精度が高くなっているということです。

ソースネクストといえば、翻訳機「ポケトーク」が有名ですが、公式サイトによると、その音声をテキストに変換するAIによるテキスト文字認識のテクノロジーとノウハウが「オートメモ」にも活かされているそうです。

さらに、「オートメモ」には、ChatGPTを手がける「OpenAI社」の音声認識モデル「Whisper」を含むAIテクノロジーが採用されており、独自のチューニングによって、難しいと言われる日本語変換の高精度を実現しているとのこと。

実際に、取材相手の方とテーブルを挟んで座り、その中央にオートメモを置いて録音した場合、私の肌感覚ですが、90%以上は話の内容がちゃんとわかる状態で文字起こしがされています。ちなみに、周囲がうるさかったり、相手との距離が遠かったりするほど、文字起こしの精度は悪くなります。

もちろん完璧ではなく、固有名詞や専門用語などは修正が必要な場合もありますが、それでも、音声データを聴きながらキーボードをタイピングして文字起こしをしていた頃と比べると、作業時間は格段に短縮できました!

2. なぜ専用機?スマホアプリとは違う「オートメモ」ならではの利便性

最近では、スマホのレコーダーアプリで録音でき、Googleのレコーダーアプリは文字起こしも自動でしてくれます。もう、これで十分じゃないかとも思ったりもしますが、実際に取材で頻繁に使うことを考えると、専用のレコーダー端末である「オートメモ」のほうが使い勝手がよく、安心感もあります。

どういうことかというと、取材では立って歩きながら話を聞いたりする場面も多くあります。このとき、スマホではサイズが大きすぎて、片手でメモと録音を同時に行うのが難しいのです。

その点、オートメモは非常にコンパクト。私は、左手にiPad miniを持ってメモを取りながら、同じ左手の人差し指と中指の間にオートメモを持って、マイク部分を相手に向けてしっかりと声を拾いつつ録音しています。軽いので、長時間持ち続けていても負担になりません。この使い勝手の良さが、オートメモを使い続けている理由の一つです。

また、私はオートメモを無くさないよう、ストラップがつけられる純正ケースを装着し、首から下げられるストラップを取り付けています。

さらに、スマホで録音する場合、スマホは様々な用途に使うため、充電がなくなる心配があります。私は、丸一日取材に出ていろいろな方に話を伺うこともあるため、その間、しっかりとバッテリーがもつこともレコーダーを選ぶ重要な要素となります。

オートメモはレコーダー専用端末ですので、それ以外の用途に使われることがなく、1日の取材であれば十分にバッテリーがもちます。これも大きな安心ポイントです。

3. 「オートメモ」のクラウド連携により取材後の作業もスムーズに!

オートメモでは、レコーダーで録音したデータはクラウド上にアップロードされ、AIによって自動で文字起こしが行われます。その録音データや文字起こしされたテキストは、スマホ・iPadの専用アプリや、Webブラウザから見られる管理サイトで確認でき、音声データ・テキストデータともにダウンロードが可能です。

取材から帰ってきて、オートメモに登録しているWi-Fiにつながると、その日に録音した音声データが自動的にクラウド上にアップロードされます。数時間分のデータも、だいたい夕食を食べている間には文字起こしが終わっていて、その後すぐに原稿作成に使える状態になっています。私は、Macで文字起こしされたテキストデータを確認することが多いのですが、この連携のスムーズさが、とても使いやすく感じています。

「オートメモ S」と「オートメモ R」を比較!

左が「オートメモR」、右が「オートメモS」

「オートメモ」の端末は、「オートメモ S」(19,800円)と「オートメモ R」(13,860円)の2種類があります。「オートメモ R」のほうが最新モデルではあるのですが、機能を少し絞ったシンプルなタイプで、その分、価格が求めやすくなっています。

「オートメモ R」は、「オートメモ S」についているタッチパネル・ディスプレイがなく、文字起こしされたテキストの確認は、スマホのアプリやパソコンの管理画面で行う形になります。一方、「オートメモ S」は、ディスプレイがあるため文字起こしデータを単体で確認できます。

電池持ちは、画面のない「オートメモ R」の方がよく、待機状態で1カ月以上電池がもつそうです。ちなみに「オートメモ S」は、120時間もつということです。

私は「オートメモ S」を使っていますが、ディスプレイで文字起こしされたデータを確認することはほとんどありませんので、「オートメモ R」でも十分かなと思っています。

「オートメモ S」と「オートメモ R」の比較表
項目 オートメモ S オートメモ R
価格 19,800円 13,860円
ディスプレイ タッチパネル・ディスプレイあり ディスプレイなし
バッテリーもち(待機) 約120時間(約5日間) 1カ月以上
特徴 多機能 シンプル、低価格
文字起こし確認 本体で可能 スマホアプリやPCで確認
こんな方におすすめ 本体で文字起こしを確認したい方、多機能性を求める方 価格を抑えたい方、スマホやPCで確認すれば十分な方、長いバッテリー持ちを重視する方

「オートメモ」の料金プラン|無料プランと有料プランの違い

「オートメモ」の料金プランですが、無料の場合、月1時間分の文字起こしが可能です。しかし、1時間では仕事で使おうとした場合、すぐに使い終わってしまうので、やはり有料プランを使うことになると思います。

現在、有料プランには、文字起こしのみの「スタンダードプラン」と、文字起こし+要約がセットになった「プレミアムプラン」があります。どちらも、月30時間分の文字起こしができます。

「プレミアムプラン」の場合、録音データの要約が月に10回できるそうで、議事録などを作成したい方には、「プレミアムプラン」のほうが向いているかもしれません。

私は、オートメモの要約を利用するケースがほとんどないので、「スタンダードプラン」を年払いで使っています。料金プランは、以下のとおりです。

「PLAUD」というAIボイスレコーダーも気になっています!

最近、「PLAUD」という、オートメモと同じくAI文字起こしができるボイスレコーダーも気になっています。カードのように薄い「PLAUD NOTE」(27,500円)と、リストバンドやネックレスのように身に付けられる小さな「PLAUD NotePin」(28,600円)の2種類があります。

PLAUD NOTE

「PLAUD」の料金プランの特徴としては、無料で月に300分の文字起こしが付いてくるところ。5時間分ですので、これで十分という方もけっこういるかもしれません。月1,000円で、月1,200分(20時間)の文字起こしができるプロプランもあります。

もう一つの特徴が、文字起こししたテキストから、AIを活用して素早く要約が作成できるところです。無料のプランでも要約テンプレートが13種類以上あり、有料プランでは26種類以上の要約テンプレートが使えるみたいです。

もう1点、カードのような「PLAUD NOTE」の場合、スマホに設置して通話も録音→自動文字起こしできるという機能もあります!

私は、まだ「PLAUD」は使ったことがないのですが、無料でも月5時間文字起こしができるなら、2台目のサブレコーダーとして、試しに購入してみてもいいかなと考えています。

まとめ:AI文字起こしを活用して、作業時間を短縮しよう

今回、私が「オートメモ」を使い続けている理由をご紹介しましたが、議事録作成の時間を短縮したり、Zoomなどのリモート会議を録音・文字起こししたり、さまざまな使い方で業務時間を効率化できると思います! 興味のある方は、オートメモやPLAUDの公式サイトなどもチェックしてみてください。

ではでは、本日も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!!