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コーヒー豆を自分で焙煎してみた! 車中泊やキャンプで楽しむために

車中泊やキャンプへ出かけたときに、コーヒーを自分で焙煎してみたいと思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実は、私もその一人で、車外での調理がOKなRVパークやオートキャンプ場などに車中泊したときに、自分でコーヒー豆を焙煎して、ミルで挽いて、ドリップして淹れた一杯をゆっくり楽しみたいという憧れを持っていました。

ちょっと調べてみたところ、手回し焙煎機などの数万円する器具を用意しなくても、手で持って煎る「煎り網」(手網焙煎器)があれば、少量の焙煎なら簡単にできそうなことがわかりました。しかも、「煎り網」は、2000〜5000円くらいで入手できます。これなら手軽にチャレンジできそうだと思い、早速試してみましたので、その模様をご紹介したいと思います。

結論から言いますと、意外と簡単に、安く、けっこうおいしく焙煎できて、もっと早くやればよかったと思っております!

コーヒー豆を自分で焙煎するために「必要な道具」

コーヒーを自分で焙煎するために必要な道具は、主に次の4種類になります。

  • 煎り網
  • カセットコンロ
  • 軍手
  • うちわ

まず、「煎り網」ですが、「コーヒー 焙煎 網」とAmazonや楽天で検索したら、いろいろな網が出てきました。その中から私が選んだのは、新越ワークスというメーカーの「煎り網」です。つくりがしっかりしていそうなところと、少量を焙煎するのに手ごろなサイズだったこと、そして何よりも2747円という手ごろな価格が決め手となりました。銀杏やゴマなども煎ることができるそうです。

 

 

コーヒー豆を焙煎する方法は、「カセットコンロ」か「炭火」があります。より手軽なのは、やっぱり「カセットコンロ」ですね。キャンプで焙煎をしてみようという方は、「炭火」での焙煎に挑戦してみるのもアリでしょう。私は、以前から使っている「タフまるJr.」というイワタニの風防付きのカセットコンロを使いました。

コーヒー豆を自分で焙煎するやり方

いろいろなサイトを見て調べた、焙煎の流れは次のとおりです。

  1. 生豆のハンドピック(虫食いや欠けた欠点豆を取り除く)
  2. 煎り網で焙煎開始
  3. ハゼる音や豆の色をチェックしながら、好きな焙煎度合いまで焙煎する
  4. 焙煎後はうちわなどで冷ます
1.生豆のハンドピック

ハンドピックとは、虫食いや欠けた「欠点豆」という豆を取り除く作業です。ハンドピックを行うことで、雑味や異臭などが取り除けるそうです。今回、私はAmazonで生豆(コロンビア)を購入したのですが、そのときレビューで「欠点豆がほとんど入っていなかった」というコメントが多かった豆を選んでみました。もともと欠点豆が少ないほうが作業がラクですし、お得かなと思ったからです。

焙煎前の生豆の状態
2.煎り網で焙煎開始

いよいよ焙煎ですが、その前に、焙煎をしていると「チャフ」と呼ばれる豆の薄皮が周囲に飛び散るので、自宅の中だと汚れてしまいます。ですので、できれば屋外で焙煎したほうがいいです(私も屋外でしました)。キャンプなどで焙煎をする場合は、周囲に人がいる場所では、しないほうが良いかもしれません。

では、焙煎を始めましょう! 火は「中火」で、最初は網を20cmほど火から離して、コーヒー豆が黄色くなるまで焙煎します。

3分ほど煎って豆が黄色く変化してきたら、続いて約10cmの距離でさらに焙煎します。豆を焦がさないよう、常に煎り網を振り続けるのがコツだそう。

3.ハゼる音や豆の色をチェックしながら、好きな焙煎度合いまで焙煎する

10分ほど焙煎していると、「パチン」、「パチン」というコーヒー豆がはぜる音が聞こえてきます。実際にやってみたところ、パチンという音と共に、香ばしい匂いもしてきました。このはぜるのを「1ハゼ」と呼びます。

さらに数分すると、より高く小さな「ピチ」「ピチ」という音がします。これが「2ハゼ」とのこと。

「1ハゼ」の始まりと終わり、「2ハゼ」の始まりと終わりの、どの段階で焙煎を終えるかで、「浅煎り・中浅煎り・中煎り・中深煎り・深煎り」の焙煎度合いが変わってくるそうです。実際には、豆の色味も見ながら、自分の好みの焙煎度合いまで焙煎していきます。

はじめて焙煎した豆

上のコーヒー豆は、私がはじめて焙煎した豆です。2ハゼが始まった頃に焙煎を終えたつもりだったのですが、網を火に近づけすぎたのか、一部の豆が焦げてしまい、まだら模様になってしまいました。。こちらの豆をミルで挽いたのが、次の写真です。

挽いてみると、意外といつも飲んでいるコーヒーっぽくなりました! ドリップして飲んでみたところ、酸味や甘みが感じられて、私には十分おいしく感じられました!

2回目に焙煎した豆

↑ こちらは、2回目に焙煎した豆です。最初の反省を生かして、火に近づけすぎないよう、約10cm離すというのを意識して焙煎してみました。1ハゼの終わりころに焙煎をやめたので、最初よりも色味も薄くなりました。

焙煎2回目の豆を、ミルで挽いた状態です。飲んでみたところ、はじめの豆よりも酸味があるように感じました。自分としては、最初の濃いめのほうが好みでした。

コーヒー豆を自分で焙煎するメリット

今回、コーヒーを自分で焙煎してみて感じたメリットは、次の3つです。

  1. 焙煎したての新鮮なコーヒーが飲める
  2. 手間はかかるが、その分、安く楽しめる
  3. いろいろな焙煎度を、手軽に試せる
  4. 意外と簡単にできる

自分で焙煎することで、焙煎したての新鮮なコーヒーが味わえます。ただ、焙煎直後の豆は味が落ち着いていないそうですので、少し寝かせてから味わうのが良いとのことです。

2の「手間はかかるが、その分、安く楽しめる」については、今回、購入した生豆(コロンビア)は、1kgで2000円強ですので、焙煎されたコーヒー豆をお店で購入するよりも、けっこう安く済みます。

コーヒー豆を自分で焙煎するデメリット

メリットのところで「意外と簡単にできる」と書きましたが、味を追求する場合は、自宅で均一に焙煎するのはなかなか難しそうですし、いつも同じ味に仕上げるには経験が必要だなと感じました。味のバラツキが気になる場合は、お店でプロが焙煎した豆を購入したほうが、当たり前ですが良いかもしれません。

また、チャフが飛ぶため外で焙煎するのですが、夏は暑そう……というのもデメリットかもしれませんね。

まとめ

まだ、自分で2回焙煎しただけですので、これから何度も焙煎をしてみて、好みの焙煎度と味わいを見つけていきたいと思いますし、それが自分で焙煎する楽しみだと感じました!

もし、焙煎に挑戦してみようと思われた方は、「焙煎度合い」については、ぜひ、プロの方などが書かれているサイトや動画などを、参考にしてみていただければと思います。

ではでは、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!!